年齢を重ねるにつれて、体の変化を感じることがありますよね。

  • 耳が遠くなってきた

  • 一晩寝ても疲れが取れにくい

  • 手がしわしわになっている

などと、体の機能は加齢によって変わっていくものです。 特に40代から50代くらいから感じ始めることが多いのが「老眼」です。本や新聞を読んでいると、「なんか見えにくいな」と感じ始める老眼ですが、予防策などはあるのでしょうか? デイサービスや高齢者施設では、身体機能の維持向上を目指すべく色々な機能訓練や体操を取り入れていますが、老眼を予防するための運動はあまり聞きません。老眼予防のレクレーションなんかがあったら面白いですよね。レクリエーションはマンネリ化しやすいので、新しいレクリエーションとして取り入れてみたいものです。 今回は老眼の原因や症状、改善や予防方法についてお伝えします。

加齢が原因!機能低下や筋力低下が老眼を引き起こす

老眼とは、読んで字のごとく「老いた眼」ということを意味しており、高齢になり手や顔がしわくちゃになったり、骨や筋力が低下したりすることと同じなのです。 40代になると老眼を感じる人が多くなり、早い人だと30代で老眼の症状を訴える人もいるのです。老眼の直接的原因は以下の通りです。

水晶体の弾力低下

水晶体は近くの物を見るときや遠くの物を見るときの「ピント調節」の機能を持っています。 しかし40代頃になると水晶体の弾力が低下してしまい、水晶体を厚くできないので近くの物がぼやけてみえるようになってしまうのです。

毛様体筋の衰え

毛様体筋が衰えてしまうと、収縮力が弱るため水晶体の厚みを変化させられなくなります。 水晶体の厚みを変化させられなくなると、ピント調節がうまくいかなくなってしまうのです。

目だけじゃない!老眼悪化で起こる症状とは?

老眼は「悪化」することもあるので覚えておきましょう。 老眼は加齢に伴い目のピント調節が出来なくなってしまうのですが、老眼を放置して目に疲れを与え続けていると、他にも色々な症状を引きこしてしまう場合があります。 老眼の悪化により見られる症状とは

  • 慢性眼精疲労

  • 肩や首のコリ

  • 頭痛

  • 吐き気

と、上記のような症状が現れることもあるので、注意しましょう。 一度悪化した症状が出てしまうと、改善するのに長い時間がかかる場合がありますし、頭痛や吐き気のせいで仕事ができなくなってしまったら大変です。長時間パソコンを使用する人や、暇があったらスマホをずっと見ている人は要注意ですので、ときどき目を休めることを心がけましょう。

老眼は改善できる!施設でもできる簡単な体操とは?

加齢によるピント調節ができなくなってしまう老眼ですが、実はしっかりとしたトレーニングを行えば、ある程度は改善すると言われています。目も体と同じように運動で機能低下の防止や筋力アップをすることで、機能低下が解消されるのです! 老眼によるストレスを吹き飛ばすための運動や体操は以下の通りです。

まばたき体操

老眼改善に繋がる簡単な目のストレッチとなっています。 まずは目を力いっぱい閉じて、大きく「パッ」と目を見開くように行ってください。 順番に上を見たり下を見たりして行うと眼の筋肉のコリをほぐす効果がありますので、目の動きが楽になり老眼予防にもなります。

ピント調節トレーニング

  1. 親指か人差し指を自分の目の前に持ってきます。

  2. 部屋や談話室などの最も遠くに見える「物」を一つ選び、ジッと遠くの物を見て下さい。

  3. 目の前に立てた指をみて、交互に遠くと近くを見るようにするのです。

遠くのピントと近くのピントを交互に見ることで、目の筋肉を伸縮させる効果があり、目の筋肉トレーニングになっているわけです。テレビのCMの間や入浴中に数分行うだけでも効果があるので、是非参考にしてみて下さい!

目を回す

頭を動かさずに目だけをぐるぐると回す体操になります。 あまり急いで行うと目が回ってしまい気持ち悪くなってしまうこともありますので、ゆっくり回すようにしましょう。 右回りを4~5回行ったら、今度は左回りも同じように4~5回行います。 ゆっくり目を回すと目がリラックスして血液循環が良くなり、老眼改善に繋がると言われています。

老眼改善で、健康寿命を延ばそう!

今回は老眼改善トレーニング方法についてお伝えしましたがいかがでしたでしょう? 老眼の原因は

  • 水晶体の弾力低下

  • 毛様体筋の衰え

となっていて、加齢が原因となっています。 また、老眼がひどくなってしまうと肩こりや頭痛を引き起こすこともあるので、長時間のパソコンやスマホの使用は注意しましょう。老眼はトレーニングを行えばある程度改善されると言われているので、高齢者施設でもトレーニングをレクリエーションなどで取り入れると良いでしょう。 予防や改善トレーニングは以下の通りです。

  • まばたき体操

  • ピント調節トレーニング

  • 目を回す

上記3つはとても簡単にできますので、是非参考にしてみて下さいね。 介護施設で行う体操や運動は、健康寿命を考えて体を動かすことばかりがメインとなっていますが、老眼予防や改善プログラムも健康寿命を延ばすための「運動」です。 また老眼によりピントがずれたまま放っておくと認知症に繋がる恐れもあるといわれているので、「目のケア」についてもしっかり学んでくださいね。

監修: 山口開渡 先生
<プロフィール>
登録理学療法士、両立支援コーディネーター、リスクマネジャーを保有。
大学卒業後、リハビリテーション特化型の通所介護事業所に入社。
その後、ケアミックス病院に転職、介護老人保健施設にて通所リハや訪問リハに従事。急性期~緩和・在宅期と全ての病期を経験。