どうも!髭のケアマネです!

今回は2.【アセスメントは五感で取れ「聴覚」】からお伝えしていきます。


【なぜ五感なのか】

これまで「嗅覚」「視覚」とお伝えしてきましたが、今回はその最後となる「聴覚」です。

アセスメントでは、さまざまな推測を立てることが重要です。その推測をもとに本人・家族に聞き、そこに課題意識があれば支援策を検討する。
聴覚を意識することで、本人に聞かずとも生活環境や身体状況について推測を立てることができます。

それでは今回は、「聴覚」について解説していきます。



【聴覚】

聴覚から収集出来る情報は嗅覚、視覚と比較するとそこまで多くはありませんが、住環境の推測には役立ちます。
音による情報収集は意識しないと気づけないことが多いです。生活音の中に潜んでいる課題もあります。

例えば・・・

・廊下の軋み
・呼吸音
・テレビの音

など身体的状況を把握する1つの指標になります。

では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。


【生活音】

まずは生活音から

・床の軋み
・水の流れる音

これらから推測出来ることは住宅の老朽化による身体的影響です。
例えば軋みがあるが、床が抜けそうな感覚がある➡思わぬ怪我や事故の恐れがあると言った推測が上げられます。

また水漏れの音により、水回りの老朽化や断水リスクなども考慮し、その家での生活が果たして継続出来るのか、という視点も持てます。 修繕にあたり費用がかかるようであれば施設入所を検討するなどの推測も立てられます。



【呼吸音】

呼吸音においては

・呼吸の早さ
・呼吸の苦しさ
・呼吸の深さ

などから現在の呼吸状態なども推測できます。医療的知識となりますが異常呼吸の特徴には以下のような物があります。

呼吸

リズム

呼吸の深さの変動

主な原因

チェーンストークス呼吸

規則的(周期的)

しだいに大きく、小さくなる

心不全、脳血管障害

ビオー呼吸

不規則(無秩序)

不規則

脳の重篤な障害(延髄など)

クスマウル呼吸

規則的

常に深くて速い

代謝性アシドーシス、
糖尿病性ケトアシドーシス

下顎呼吸

極めて不規則

非常に浅い

終末期

特に下顎呼吸(死戦期呼吸)については特徴的な呼吸です。覚えておきましょう。


呼吸状態から疾患などの特徴を把握する1つの指標になりますので、しっかりと情報収集するようにしましょう。



【テレビの音】

皆さんはテレビの音が大きい人の家にいったことがあると思います。テレビの音が大きい=小さい音だと聞こえない、ということに繋がります。

またテレビの向きなどにも注意してみましょう。
人によっては片耳が聞こえないといった方もいますが、それは目視ではわかりません。テレビの向きは不自然な位置を向いていることがあればそれはもしかすると、意図的にその位置に配置をし、聞こえやすい耳で聞いている可能性もあります。

また加齢性難聴では高いトーンや電子音が聞こえなくなります。よく皆さんも、モスキート音が聞こえないなど、ご自身で感じることも多いと思います。(髭も30代になったらモスキート音聞こえなくなりました)
そのため、高いトーンではなく低いトーンで話すと聞こえることもあるのでその辺もしっかりと情報取集しましょう。


【明日からの1アクション】

聴力をフル活用し、利用者の身体の状況を把握していきましょう。


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筆者: 松本 悠暉(髭のケアマネ)
資格:主任介護支援専門員、介護福祉士

専門学校卒業後、地域密着型通所介護事業所にて介護職員、生活相談員、管理者を歴任。介護部門副統括として新規事業の立上げなどにも携わる。その後都内シニアマーケティング会社にてケアマネジャー兼SV職となり現場業務とマネジメント業務に携わる。現在は居宅介護支援事業所に管理者として勤務しつつ、フリーランスとして新規事業開発、講師、コミュニティ運営、メディア取材、SNS発信(髭のケアマネ)など新しいケアマネジャーの働き方を行なっている。