#38 Claude Codeで介護業務を自動化する | 介護現場のAI仕事術
・難易度:★★
・所要時間:約15分
・使うツール:Claude Code (Claude Proプラン以上)
第33回でAIエージェントを紹介したとき、Claude Codeについて「将来的には介護現場のデータ分析や帳票作成を自動化する基盤として注目されている」と書きました。
今回はそのClaude Codeを掘り下げます。
「コードが書けないと使えないのでは?」と思った方、そうではありません。Claude Codeは、あなたが日本語で指示を出すと、AIが自分でプログラムを書いて実行してくれます。あなたがプログラミングを覚える必要はありません。
Claude Codeとは何か
Claude CodeはAnthropicが開発したコーディングエージェントです。
通常のChatGPTやClaudeのチャットは「答えを教えてくれる」ツールです。Claude Codeは「実際に手を動かして結果を出す」ツールです。
![]() |
たとえば「このExcelファイルを読んで、転倒ヒヤリが多い時間帯を集計して、グラフ付きのレポートを作って」と指示すると、Claude Codeはプログラムを書き、そのプログラムを実行し、結果を確認して、レポートを完成させます。人間はその間、待っているだけです。
![]() |
CoworkとClaude Codeの違い
前回紹介したCoworkと何が違うのか、疑問に思う方もいるでしょう。
Cowork:
非エンジニア向け
ファイルの読み書き・ブラウザ操作など幅広い業務を自律的にこなす
Claude Desktopアプリ上で動く
指示は日本語で、操作はGUIで完結
Claude Code:
エンジニアや技術に慣れた人向け
プログラムを書いて実行することが得意
ターミナル(コマンド画面)上で動く
より複雑なデータ処理や自動化に向いている
現時点では、介護現場のスタッフが「明日から使う」という用途はCoworkの方が現実的です。Claude Codeは「施設のIT担当者やシステムに詳しい人が業務システムと連携させる」という使い方に向いています。
介護現場でClaude Codeができること(将来を含む)
現時点でも、技術的な知識がある担当者であれば以下のような活用が可能です。
データ集計・分析:
複数月にわたるヒヤリハット報告のCSVを読み込んで、月別・利用者別・場所別の傾向分析と可視化を自動で行う。
帳票の自動生成:
Excelのテンプレートに毎月のデータを自動で流し込んで、月次報告書を生成する。
繰り返し業務の自動化:
「毎週月曜に先週のシフトデータを読み込んで、残業が発生した曜日と時間帯を集計してメールで送る」といった定型業務をスクリプト化して自動実行する。
将来的な可能性:
介護記録システムとのAPI連携、複数施設のデータ統合分析、ケアプランの更新漏れ検知など、施設運営の効率化につながる高度な自動化が期待されています。
試してみたい方へ
Claude CodeはClaude Proプラン以上で使えます(月額$20〜)。インストールはターミナルで npm install -g @anthropic-ai/claude-code と入力するだけです。
ただし正直に伝えると、「ターミナルを開いたことがない」という方には現時点では難しいです。ChatGPTやCoworkで十分できることが多いので、まずそちらに慣れてからClaude Codeに挑戦するのが無理のない順序です。
技術的なバックグラウンドがある方や、施設のIT担当者の方はぜひ試してみてください。Anthropicの公式ドキュメント(docs.anthropic.com)に日本語の解説が充実しています。
まとめ
Claude Codeは指示を出すだけでAIが自分でプログラムを書いて実行するエージェント
CoworkはGUIで幅広い業務をこなす・Claude Codeはターミナルでプログラムを書いて実行する
現時点では技術的な知識がある担当者向け
データ集計・帳票生成・定型業務の自動化に力を発揮する
まずはChatGPTやCoworkに慣れてから挑戦するのが無理のない順序
介護現場のAI活用は、ChatGPTとの対話から始まり、GPTs・Make・Coworkと進んできました。Claude Codeはその先にある「より深い自動化」への入り口です。
【きょうの15分】
Claude CodeのAnthropicドキュメントページを一度開いてみてください。「自分には難しそう」でも「面白そう」でも、どちらの感想でも正解です。次の回以降で紹介するHTMLクイズ作成では、もう少し身近な形でプログラミング的な体験ができます。
この連載のほかの記事は、こちらからまとめてご覧いただけます。


