介護をしていると、思いもよらぬ問題が生じるものです。洗髪もそんな悩みのひとつではないでしょうか?特に、それまでは自分で洗髪してたひとが何らかの理由で寝たきりになり、ベッドの上で洗髪をしなくてはならなくなったとき、多くの人が困ると思います。髪の毛は洗わないと不潔だから洗ってあげたい。
けれど床やベッドが汚れてしまうと作業が滞ってしまう。そんな悩みを解決するにはどうしたらよいでしょうか?
寝たきりの洗髪介護にはいくつかポイントがあります。その方法と手順を解説していきます。

引用:ケリーパッド|amazon
ケリーパッドを使った洗髪介護をご紹介します。ケリーパッドはゴム製の寝たきりのひとの洗髪を行う介護用具です。空気の入った輪の一部があいており、水が流れるようになっています。

洗面器、フェイスタオル数枚、シャンプーとリンス、ブラシ、お湯入りボトル、ドライヤー、バスタオル、ケリーパッド

引用元:在宅介護/ SARAYA
介護に入るときには体勢を整えます。まず枕を取ります。
ベッドの場合はフラットにし、体がベッド上で対角線上になるよう体位をずらします。体全体をベッドの縁に寄せると転落のリスクが上がるので注意します。
布団の場合は頭の下の部分の布団を裏側に折りたたみ、頭部が地面から浮き、布団から少し飛び出るようにします。
1.つい忘れがち!洗髪前の確認事項をおさえよう!
寝たきりの高齢者の洗髪介護を行うには3つの確認事項を確認してから行います。- 身体状況
- 給湯・給水
- 使用物品
身体状態の確認
洗髪介護では、頭皮の状態を確認してから行います。湿疹などが見られる場合はシャンプーの変更、軟膏の塗布などします。また、本人の体調により介護の可否も判断します。給湯・排水の確認
湯を沸かす場所、給湯方法、使用後の汚れた湯の処理を確認しておくと介護がスムーズです。使用物品の確認
洗髪方法で使用する物品は異なります。あらかじめ用意し、置き場所を確認します。2.洗髪時の確認も忘れずに!
洗髪介護中の確認事項もあります。- 当日の体調
- 室内環境
- 使用物品
- 湯温
当日の体調の確認
当日の体調は必ず確認します。頭皮に湿疹がある場合は湯だけで洗い、受診を検討します。室内環境の確認
洗髪介護では、室内の温度には気を配りましょう。室温を22℃から24℃くらいにするとよいです。使用物品の準備
洗髪介護中は手が濡れたり汚れます。使用物品は用意しすぐ使えるように準備しましょう。湯温の確認
40℃くらいが適温ですが、介護中すぐにお湯の温度は下がります。少し高めに準備しましょう。3.超簡単!テキパキこなせる洗髪介護の方法!
寝たまま行う洗髪介助には大きく分けて3つあります。- ケリーパットを使う方法
- オムツを使う方法
- ドライシャンプーを使う方法
水がこぼれずとても便利!ケリーパッドで洗髪する方法

準備するもの

やり方の流れ
- 意思確認と準備
- 体勢を整える
- 濡れない準備
- ケリーパッドの設置
- 髪を濡らす
- シャンプーを使う
- 泡をふき取る
- リンスする
- 乾かす
手順1.意思確認と準備
高齢者に洗髪する意思を確認します。体調不良など、同意が得られない場合は無理に行いません。同意を得たら周囲を片付け、室温を22℃から24℃にあわせます。手順2.体勢を整える

手順3.濡れない準備
体勢が整ったら上半身の下にラバーシートなどを敷き、その上にバスタオルを敷きます。胸元にはフェイスタオルを巻き、水が服の中に流入しないようにします。手順4.ケリーパットの設置
ケリーパットを頭の下におきます。排水路を外に向け、排水路の先端は洗面器に入れます。手順5.髪を濡らしていく
髪の毛を濡らします。手でとかしながら、お湯をかけます。熱くないかききながら、顔や耳にかからないよう注意しましょう。手順6.シャンプーを使う
お湯をかけて髪が濡れたらシャンプーをつけて洗います。このとき爪は使わず、指の腹でマッサージするように洗っていきましょう。手順7.泡をふき取る
洗い終わったらフェイスタオルを使って髪についた泡を拭きとります。こうすると湯の量を減らせます。手順8.泡を流しリンスを使う
お湯で泡を洗い流します。洗い流したらリンスをし、再度同じように洗い流していきます。手順9.乾かす
流したらケリーパッドの水気を拭き取ります。最後に髪の毛をドライヤーで乾かしましょう。そんな使い方があった?オムツで洗髪をおこなう場合
寝たきりの洗髪介護を行う方法には、オムツで行う方法もあります。手順は基本的に同じですが、コストがかかるデメリットがあります。一方で大きな体位交換をせずに済むメリットもあります。準備するもの
ケリーパッドのときとほぼ同じですが、洗面器がいりません。代わりにオムツが必要です。やりかたの流れ
- 意思確認と準備
- 体勢を整える
- 濡れない準備
- オムツの設置
- 髪を濡ら
- シャンプーを使う
- 泡をふき取る
- リンスをする
- 乾かす
手順1.意思確認と準備から濡れない準備
意思確認から濡れない準備に関してはケリーパッドを使用するときと同じ手順となります。注意する点は水を下に落とすことがないので、体を寝具に対角線上に体位交換する必要がないということです。手順2.オムツの設置
テープ式のオムツを横にし吸水面を表にして高齢者の頭の下におきます。心配な場合は2枚使ったり、尿漏れパッドで補強してもよいでしょう。手順3.髪を濡らしていく~乾かす
髪の毛を濡らします。ケリーパッドのときと同じように顔にかからないよう注意しながらおこないます。髪を洗うときは爪を立てず注意しましょう。洗い終わったら泡を流し、乾かしてオムツを外します。ドライシャンプーで行う場合
洗髪にはドライシャンプーで行う方法もあります。基本的には髪の毛を洗い、拭き取るだけの方法ですが、特に体調が悪い場合や、洗髪に抵抗のあるひとに有効です。必要物品
蒸しタオル4,5枚、乾いたタオル、バスタオル、ヘアブラシ、ドライシャンプー剤、ドライヤー。 やりかたの流れ- 意思確認と準備
- 洗髪の準備
- 頭を温め湿らせる
- ドライシャンプーを使う
- 拭いていく
