「家に帰りたい」と訴え、しばしば介護者の頭を悩ますのが帰宅願望です。
家にいても帰宅願望は現れることがあり、「ここが家よ」と言っても理解することができません。逆に興奮状態を高めてしまい、家から出て行ってしまった時にはもうどうしたらいいのか分からなくなりますよね。
介護者の精神的な負担となる症状でもあります。しかし、帰宅願望は対応次第で症状を緩和することができます。
症状を緩和することができれば、介護者の精神的なストレスを軽減することにもつながりますので、その具体的な対応策をお伝えします。


帰宅願望は寂しさや不安、孤独が行動となって現れる症状だと言われています。
そのため、何に不安を感じているのか、いつ寂しさを感じるのかなどを考え、そこにアプローチすることで自然と帰宅願望がなくなるというのはよくある話です。
大切なのは本人が安心できるということです。安心感が生まれる声かけや環境を作ることを意識してみましょう。
対応で解決できるとはいえ、帰宅願望は人それぞれに対応が難しい症状でもあります。
介護者が精神的に追い詰められてしまう前に、一度施設に預けて、気持ちをリセットしてみるのも良いかもしれません。
帰宅願望を緩和する3つの方法

否定せずに話を聴く
帰宅願望のある人に対して、「否定」をするのは禁忌です。 「ここが家よ!」と伝えても理解できず、興奮状態を高めてしまう可能性があります。 まずは「うん、そうなのね」と気持ちを受け止めましょう。話を聴いてもらうだけで落ち着き、帰宅願望がなくなることもあります。 少し落ち着いてきたら違う話をしたり、お茶を飲んだりして違うことに気を向けてみると良いでしょう。悩みを解決する声かけ
話を聴いたうえで、その不安や悩みが解決するような声かけをします。 「家の鍵をかけてないから帰らないといけない」と言われれば「鍵は私がかけてきましたよ」と言ったり、「ご飯を作らないといけないから」と言うのであれば「今日は私が作るから味見をお願いね」と声を掛けします。 すると、「じゃあ大丈夫ね」と安心することができ、帰らないといけない理由はなくなります。環境を見直す
居心地が悪かったり、馴染みの場所でなかったりすると帰宅願望が現れることがあります。 模様替えをしたり、本人にとって馴染みの物を捨ててしまったりしていないですか? 一度確認してみましょう。 本人にとって安心できる空間があることで安心感が生まれ、帰宅願望は自然となくなるかもしれません。ストレスフリーな介護は安心感から

