【きょうのピックアップ】

冬場の入浴事故が交通事故の3倍に達するなか、温度管理などの「命を守る環境づくり」を再確認します。あわせて、地域包括支援センターの調査結果を共有。主任ケアマネの確保状況など、専門職が置かれた現状をありのままに見つめ、これからの役割を考えるヒントを探ります。

① 高齢者の入浴事故、交通事故の3倍に。現場で防ぐ「ヒートショック」と「入浴熱中症」

冬場の入浴環境におけるリスクが改めて浮き彫りになっています。2023年に「ヒートショック」などの影響で入浴中に亡くなった65歳以上の高齢者は6,541人で、これは同年の交通事故死者数の約3倍という深刻な数字です。主な要因は、温度差による血圧の乱高下(ヒートショック)と、長湯などによる体温上昇(入浴熱中症)の2点。救急専門医は、脱衣所と浴室の温度差を小さくすることや、湯温を41度以下に設定して長湯を控える、さらには食後すぐの入浴を避ける、などの重要性を説いています。

出典: 若者も無縁じゃない!全年代で起こる「入浴中の事故」 救急専門医が解説するヒートショックと入浴熱中症の原因、家庭でできる効果的な対策|FNNプライムオンライン

② 地域課題解決への高い壁。包括支援センターを阻む「人手不足」の現実

全国地域包括・在宅介護支援センター協議会の2024年度調査で、包括センターの51%が「地域課題解決の体制構築」に、47%が「専門職の指導・助言体制(スーパービジョン等)」に課題を感じていることが判明しました。背景にあるのは深刻な人材難です。運営の要である「主任ケアマネ」を採用できたセンターはわずか36%にとどまり、45%が人員基準の拡充を求めています。個別の困難事例への対応と並行し、地域全体を俯瞰するマネジメント業務に専念できる環境づくりが、今後の制度設計における大きな焦点となりそうです。

出典:「地域課題解決に向け体制必要」半数超え 包括センター実態調査 - 福祉新聞Web


【きょうのEEFUL DBノート】

本日のニュースは、日々の支援のなかで大切にされている「命を守るための視点」と、それを支える「体制」について伝えています。冬場の入浴事故を防ぐための環境づくりは、利用者の何気ない日常を支えるための、大切な心配りの積み重ねです。一つひとつの丁寧な関わりが、安心して冬を過ごすための確かな土台となっています。また、地域包括支援センターの調査結果からは、地域を支える柱としての専門職の重要性が改めて示されました。主任ケアマネジャーをはじめ、現場で培われた経験が十分に活かされるよう、まずは現在の環境をありのままに把握し、無理のない形で地域を支えていく仕組みが求められています。