#09 写真をイラスト化してSNSで発信する | 介護現場のAI仕事術

・難易度:★

・所要時間:約10分

・使うツール:ChatGPT(無料版でOK)


「いい写真が撮れたけど、そのまま載せていいの?」

レクリエーションで利用者さんが楽しそうにしている場面。スタッフと一緒に体操している瞬間。

施設の日常を伝えるのに最適な写真が撮れたとき、こんな迷いが生まれることはありませんか。

「この方の顔が写っている。ご本人やご家族の許可は取れているだろうか」

「そのままSNSに投稿するのは少し躊躇う」

その迷いは正しい感覚です。利用者さんの肖像権は、丁寧に扱うべきものです。

でも、施設の雰囲気を伝えることをあきらめる必要はありません。

写真をイラストに変換すれば、個人が特定されにくい形で、温かい現場の空気をそのまま発信できます。

今日覚えるのは、手元の写真をChatGPTでさまざまなスタイルのイラストに変換する方法です。


写真をイラスト化するとどうなる?

実際に見てもらうのが一番早いです。

こちらがサンプルの写真です。デイサービスで朝の体操をしている場面です。(実際はAIで生成したサンプル画像です)

これをChatGPTでイラスト化するとこうなります。

【水彩画風】

【ポップアート風】

【レトロ白黒写真風】

同じ写真から、用途に合わせてまったく異なる雰囲気のビジュアルが作れます。


実際の手順

ステップ1|使いたい写真を用意する

施設内で撮影した写真、スタッフが写っている写真、行事の様子など、何でもかまいません。

【注意】イラスト化と肖像権について イラスト化によって個人の識別が困難になる場合、肖像権リスクは大幅に低下します。ただし「イラスト化すれば必ず問題ない」とは言い切れません。施設の方針や顧問弁護士の見解も確認した上で運用してください。なお「個人が特定できないように」と指示しても、顔がはっきり描かれることがあります。確実に顔を出したくない場合は「後ろ姿で」「顔が写らない構図で」と指示するのが確実です。

【ヒント】ChatGPT無料プランの画像生成について 無料プランでは画像生成の回数に上限があります。2025年3月時点では5枚程度で制限に達することを確認しています。上限に達した場合は時間をおくか、有料プランへのアップグレードをご検討ください。上限の条件は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。

ステップ2|ChatGPTに写真を添付して指示する

ChatGPTの入力欄の「+」ボタンから写真をアップロードします。添付したら、なりたいスタイルを一言で指示して送信します。

ステップ3|気に入ったものをダウンロードしてSNSに使う

生成された画像を長押し(スマホ)またはダウンロードボタンで保存して、SNSに投稿します。


スタイル別プロンプト集

同じ写真でも、指示するスタイルによって印象がまったく変わります。よく使うものをまとめました。

※返答例はイメージです。実際の出力は毎回異なります。

温かみ・やさしい雰囲気で発信したいとき

【指示文(プロンプト)】

「水彩画風のイラストに変換して。ただし、個人の顔が特定できないように配慮してほしい。」


SNSでインパクトを出したいとき

【指示文(プロンプト)】

「この写真をポップアート風に変換して。輪郭線を強調して、色を鮮やかにして。顔は特定できないよう抽象化して」


施設のブランドや用途に合わせて選ぶ

同じ写真でも、指示するスタイルによって印象がまったく変わります。たとえばこんなスタイルも試せます。

【指示文(プロンプト)】

「この写真を昭和の新聞に掲載されているような白黒写真に変換して。顔は特定できないよう抽象化して」


この技術、こんな場面で使えます

1. SNS(InstagramやX)の投稿素材

施設の日常をイラストで発信することで、温かみのあるブランドイメージを作れます。毎回似たような投稿になりがちなSNSに、バリエーションが生まれます。

2. ご家族向けのお便り・通信

月次の施設だよりやご家族向けの報告書に、イラスト化した写真を添えると、読んでもらいやすくなります。

3. 求人・採用広報

「働いている様子」をイラストで見せることで、求職者に施設の雰囲気を伝えられます。実際のスタッフの写真を使いにくい場合にも有効です。

4. 施設内の掲示物・ポスター

行事の振り返りや季節の掲示物に、イラスト化した写真を使うと見栄えがよくなります。


【きょうの10分】

手元にある施設の写真を一枚選んで、ChatGPTに「水彩画風のイラストに変換してください」と送ってみてください。

まず一種類試して、気に入ったら「今度は絵本風で」と追加で送ってみましょう。同じ写真からいくつもの素材が生まれる感覚を、ぜひ体験してみてください。


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