#14 【事例】NotebookLMで研修音声を作ってみた | 介護現場のAI仕事術

・難易度:★★

・所要時間:約20分

・使うツール:NotebookLM(無料)


「読んでください」より「聞いてください」の時代

研修資料を配布しても、なかなか読んでもらえない。
忙しいスタッフに「この資料、目を通しておいて」と言っても、業務の合間に文字を読む時間は取りにくい。

でも、音声なら移動中や家事のながらで聞ける。

Googleが提供する「NotebookLM」というAIツールを使うと、PDFや文書を読み込ませるだけで、2人のAIが会話形式で解説するポッドキャスト風の音声が自動生成されます。

研修テキストを渡すだけで、聞いて学べる音声コンテンツができあがります。

今回は実際に介護の研修資料をNotebookLMに読み込ませて試した体験をお伝えします。


NotebookLMとは

Googleが開発したAIを活用したノート管理ツールです。

PDFや文書、URLなどを「ソース」として読み込ませると、そのソースに基づいた要約・Q&A・そして音声概要(Audio Overview)を生成してくれます。

2024年に日本語対応の精度が大幅に向上し、日本語の資料でも自然な音声が生成できるようになりました。
無料で使えます。

https://notebooklm.google.com


実際に試してみた

読み込ませた資料

介護現場の感染症対策に関する社内研修テキスト(A4・8ページ)を読み込ませました。

操作手順

ステップ1 NotebookLMにアクセスしてGoogleアカウントでログイン。

ステップ2 「新しいノートブック」を作成してPDFをアップロード。数十秒で読み込み完了。

ステップ3 画面右側の「音声解説」ボタンをクリック。「生成」を押すと数分で音声が完成。

生成された音声の内容

2人のAI(男性・女性)が会話形式で研修テキストの内容を解説する、約15分の音声が生成されました。

内容はテキストに忠実で、感染症対策の基本・手洗いの重要性・嘔吐物処理の手順などのポイントが、ラジオ番組のような会話のやり取りを通じて解説されていました。


良かった点・気になった点

良かった点

資料を読み込ませるだけで、専門知識がなくても音声コンテンツが作れる点は圧倒的に便利です。スタッフが移動中や休憩中に聞ける形式になるため、研修の「読んでもらえない問題」を解決する可能性があります。

内容の正確性も高く、資料に書かれていないことを勝手に追加することはありませんでした。

気になった点

現時点では日本語の音声がやや不自然に聞こえる部分があります。特に専門用語の読み上げに違和感が残る場合があります。

また、生成された音声をダウンロードして配布することは現時点では制限があります。NotebookLM内で再生して聞く、という使い方が基本になります。


介護現場での活用可能性

新人スタッフ向けのオンボーディング

施設のルールや手順書をNotebookLMに読み込ませて音声化しておけば、新人が自分のペースで何度でも聞いて学べます。

年次研修・法定研修の補助教材

感染症対策・虐待防止・身体拘束に関する法定研修テキストを音声化して、研修前の予習・研修後の復習に使えます。

管理職・ケアマネ向けの制度解説

厚労省の通知文書や介護報酬改定の資料を読み込ませて音声化すれば、移動中に内容を把握できます。


やってみる前に知っておきたいこと

  • 個人情報を含む資料のアップロードは避けてください。外部のGoogleサーバーに送信されます

  • ・現時点では音声の日本語品質にばらつきがあります。内容確認の補助として使うのがおすすめです

  • ・機能や仕様は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください


【きょうの10分】

手元にある研修テキストや社内資料(個人情報を含まないもの)を一つ選んで、NotebookLMにアップロードしてみてください。

https://notebooklm.google.com

「音声解説」ボタンを押して生成を待つだけです。どんな音声が生成されるか、まず体験してみてください。


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