どうも!髭のケアマネです!
今回は2.【アセスメントは五感で取れ「嗅覚」】からお伝えしていきます。
【なぜ五感なのか】
アセスメントを五感で取れ。おいおい髭は何を言っているんだ。そう考えた方も多いと思います。
もうおっしゃる通りなのですが、実はこれは私が経験のなかで学んだ攻略法なのです。
アセスメントでは、さまざまな推測を立てることが重要です。その推測をもとに本人・家族に聞き、そこに課題意識があれば支援策を検討する。
五感を意識することで、本人に聞かずとも、その推測を立てることができます。
今回取り上げるのは、その中でも「嗅覚」「視覚」「聴覚」です。
いずれも在宅のアセスメントにおいて、とても大切な手がかりになります。
今回はまず、「嗅覚」から解説していきます。
【嗅覚】
福祉の現場においては、嗅覚はさまざまな推測を立てることができます。在宅ケアマネにおいて嗅覚は、生活環境や排泄等の推測を立てることにつながります。特に在宅では以下のような臭いがあります。
・尿臭
・便臭
・腐敗臭
・動物臭
・体臭
これらは本人では気づかないことが多く、外部から来たからこそわかる部分でもありますが、センシティブな部分でもあるので、その確認の仕方には注意が必要です。
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
【尿臭】
まずは尿臭。
尿臭といってもさまざまなケースが考えられます。本人からする臭いもあれば、住宅内からする場合もあります。
考えられるパターンは以下の通りです。
・本人からする尿臭
・衣類からする尿臭
・部屋の中からする尿臭
・トイレなど特定の場所からする尿臭
ここで大事なのは、その尿臭がどこからしているかということです。
尿臭がする=失禁に気づいていない可能性も考えられます。また衣類から尿臭がする場合は洗濯が不十分な可能性も捨てきれないです。
また失禁があり、下着のみならず衣類を通り越し、畳などにしみついているケースも多くあります。そうなると住環境整備が不十分であったり、畳の腐食に繋がることも想定できます。また男性であれば排尿を立ってする方も多く、便器の周りに飛び散ったり、たれてしまった尿により腐食や臭いの定着を起こす可能性があり、住環境の整備が課題といえます。
【便臭】
続いて便臭。便臭は尿臭と違い、発生頻度はそこまで多くないように感じます(個人的に)。
考えられるパターンは以下の通りです。
・本人からする便臭
・衣類からする便臭
・部屋の中からする便臭
・トイレなど特定の場所からする便臭
尿臭と一緒で大事なのはその便臭がどこからしているかということです。
尿臭と一緒ではありますが、便と尿の違いは尿は固体にならないこと。便の形状は様々ですが、固形として出てくる場合、裾が緩いパンツやスラックスを着用していると裾から落ちてくることもあります。(何度も目撃しました)
また便が落ちその上を踏んで室内を歩き回ることがある方もいます。
介護の世界は予期せぬことが起きます。当たり前、常識、スタンダード。こんな言葉はあってないようなもの。なぜこんなところに便があるの?と思うことも多々あります。パンツを下ろした際に便器に入らず落ちてしまったなんてことも多々あります。まずは便意の有無、失禁の有無、本人が課題に思っているのか。ここで判断は変わります。しっかりの状況判断をしましょう。
【腐敗臭】
続いて腐敗臭。ここでの腐敗臭とは食べ物などが腐敗した臭いを想像してください。食材等の管理ができないことにより発生したり、認知症の影響により生ものを大切にしまってしまい腐敗させてしまうことが挙げられます。
・食べ物からする腐敗臭
・室内(台所以外)からする腐敗臭
腐敗臭=食べ物の管理ができているかという点で推測をたてます。
腐敗していることを認識できず食べてしまうのか、認識をしているが問題ないと思っているのか。
以前は正しく管理できていたのか、昔から食材の管理が疎かであったのか。
高齢者になると臭いがわからなくなります。五感の低下です。
腐敗した食べ物を食べることで様々な身体的リスクの恐れがあります。皆さんであれば腐敗臭の特徴を理解できると思います。生ものなのか、野菜なのか。その辺もしっかりの五感から推測し、支援に繋げましょう。
【動物臭】
続いて動物臭。これは判断に迷うところがありますが、ポイントはペットの世話が行えているのかいないのか。本人ができていたのに高齢になり困難になったのかです。
・あきらかなペットの糞尿
前提として動物臭を理由に利用者とペットを引き離すなんてこれっぽっちも思っていないことを理解していただきたい(私も可愛い猫ちゃんを2匹飼っているので) 。
要は疾患、加齢に伴いペットの世話ができなくなっている可能性が考えられます。課題として抽出し、インフォーマルのサービスを導入することも必要と言えます。
【体臭】
最後に体臭。清潔保持の指標の部分です。明らかな体臭は入浴の不備があげられます。入浴ができないのか、しないのか、したくてもできないのか。様々な推測を立てられます。
入浴をしたくともできない場合は通所、訪問などの支援を提供することができますが、そもそも入浴が好きではないという場合はなかなか難しいです。重要なのは「ケアマネの価値観で判断しないこと」です。
例えば、皆さんは1日に何度食事をしますか?以前運営指導の際に行政担当者から「この人は2食しか食べないのは変ですね」と言われたことがあります。しかし、人にはそれぞれのライフスタイルがあります。1日1食の人、2食の人。入浴も同じで、お風呂に毎日入る人、2日に1回入る人、など様々です。
もしかすると今は体力的な課題で入ることができていなくても、以前は毎日入っていた。今も体力的に可能であれば入りたいといった想いもある方がいます。現状把握からしっかりと意向を聴取する必要があります。
【明日からの1アクション】
まずは現状把握と推測。そこから本人の言葉を拾い今の課題を探りましょう。
![]() | 筆者:松本 悠暉(髭のケアマネ) |

