介護や看護の現場で使われる不穏とは、患者や利用者が落ち着きがなく、興奮状態になったり、不安定になる状態のことを言います。普段の生活では穏やかで静かな人も、不穏になると突然暴れだしたり、落ち着きがなくそわそわとします。不穏の原因は環境の変化、身体的・精神的苦痛、持病などさまざまです。患者や利用者が不穏になった場合、まずは落ち着かせることが大切です。丁寧な対応を心がけ、気持ちに寄り添うよう対処を行います。
したがって苦痛や不安、自分で行いたいと思ってもできないことへのストレスから行動が引き起こされています。不穏の場合の具体的な行動について考えていきます。

不穏で起こる具体的な行動

脳機能障害の3つの型
症状をよく観察し、利用者がどの型にあてはまるのかを見極める必要があります。
不穏とは
もともとの意味は、「穏やかでないこと」を指します。介護や看護の現場では利用者の状況によって以下の行動があげられます。不安定で危険な状態のこと
利用者や患者が身体的や精神的、生理学的な要素が原因で不安定になり、危険や危険が予測される状態のことを表しています。それぞれの要素が引き金となって不穏を引き起こします。|
要素 |
原因 |
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身体的要素 |
身体の痛みや膀胱の充満など身体的な変化 |
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精神的な要素 |
入院や施設を利用するなど場所の制限や点滴など普段行っていないものへの不安の現れ |
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生理学的な要素 |
血糖値コントロール不良や低酸素血症など生理学的な症状 |

落ち着きがなくそわそわしている
行動の1つとして他動になる、普段とは異なった行動をとる、注意散漫で声かけに反応しないなど落ち着きがなくそわそわする状態があげられます。不穏が引き起こされる原因は人によって異なるため、要素を断定することはできませんが、事故につながる恐れがあるので注意が必要です。興奮して暴れる
普段穏やかな人が突然大声で叫ぶ、興奮して暴れ暴力的や攻撃的な状態になることは不穏の症状の1つです。普段と性格が異なるため、周囲が受け入れるまでに時間がかかることもあります。本人の状態が何らかの要因によって不穏を引き起こしていることを理解しましょう。治療や介護を拒否する
生理学的な要因が主な原因となります。意識障害が起こり、治療に必要な点滴を無理に抜こうとする、介護に抵抗するなどの不穏行動が現れます。低血糖、肝機能や腎機能障害は意識障害が起こりやすいとされています。不穏の原因
不穏を引き起こす原因は1つとは言えず、その人にとってのきっかけは実際に接してみないとわからないことがあります。環境の変化
入院、入所、家事を依頼していたヘルパーや病院の看護師の交代、引っ越しなど環境の変化が原因となる場合があります。新しい環境に馴染めない結果、不穏を引き起こすとされています。身体的又は精神的ストレス
病気、手術、治療、介護、睡眠不足など身体的や精神的ストレスが原因となる場合があります。痛みが強い、かゆみが強くて眠れない、息が苦しいなど身体や精神に負荷がかかることによって不穏を引き起こすとされています。不安や苦痛が原因となる
利用者自身が不安に感じるもの、苦痛と感じることがあれば、その人の不穏の原因になります。和らげるためには、利用者自身が感じている不安や苦痛を軽減できるように努める必要があります。せん妄とは
不穏はせん妄の症状の一種です。意識狭窄や変容することを指しています。主に器質性脳疾患、身体疾患、薬による副作用が原因と言われています。脳機能障害の一種であり3つの型がある
せん妄は急性の脳機能障害であり、1日の中でも症状が大きく変わります。症状と意識レベルに基づいて、過活動型、低活動型、混合型に分類されています。
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型 |
症状 |
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過活動型 |
幻覚、妄想、焦燥性興奮、失見当識、大きな声を出す、つじつまが合わない話をするなどの症状がみられる |
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低活動型 |
混乱や鎮静がみられる、抑うつと間違われることも多いほど、反応が乏しい |
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混合型 |
幻覚、妄想など過活動型の症状と混乱や鎮静など抑うつと間違われる症状などが1日の中で両方現れる状態 |
