【きょうのピックアップ】
本日は、高齢化が進む社会で介護をどう支えるかを考える2本です。
一つは、中国の介護保険制度が2028年をめどに全国導入へ向かうという動き。もう一つは、ベトナムで高齢者介護が「先延ばしにできない責任」だと指摘する論考です。制度づくりと社会の備え、両方の視点が見えてきます。
① 中国の介護保険制度、2028年をめどに全国導入へ
ニッセイ基礎研究所の記事では、中国の介護保険制度が試行開始から約10年を経て、2028年をめどに全国導入へ向かうと紹介されています。2016年に15都市で始まった試行は、2025年末時点で92地域まで広がっており、加入者は3億800万人、受給者は333万人に達していると整理されています。
一方で、これまでの試行では、財源の不安定さや地域ごとの制度格差、要介護認定基準のばらつきといった課題も明らかになってきたとされています。記事では、全国導入は大きな前進である一方、制度の公平性や持続可能性をどう整えるかが今後の焦点になると示されています。
詳細は元記事をご参照ください。
出典:中国の介護保険制度、2028年をめどに全国導入へ(ニッセイ基礎研究所)
② 高齢者の介護は、先延ばしにできない責任である
もう一つの記事では、ベトナムでも急速な高齢化が進む中で、高齢者介護がもはや各家庭だけの問題ではなく、喫緊の社会課題になっていると指摘されています。都市部では、子どもや孫と同居していても日中は一人で過ごす高齢者が少なくなく、精神的な孤独や医療・日常生活の支援不足が深刻になっていると紹介されています。
また、介護サービスは不足しており、費用も高く、在宅介護を支える人材も十分ではないとされています。記事では、在宅介護サービスの整備、民間投資の促進、地域の支援ネットワークづくり、人材育成などを組み合わせた包括的なケアの仕組みが必要だという意見が紹介されています。高齢者介護は一人の問題ではなく、社会全体で支える責任だというメッセージが印象に残ります。
詳細は元記事をご参照ください。
出典:高齢者の介護は、先延ばしにできない責任である(Báo Lạng Sơn / Vietnam.vn)
【きょうのEEFUL DBノート】
介護の課題は、制度をつくることだけでも、家族の頑張りだけでも乗り切れないのかもしれません。
制度の土台を整えることと、地域や家庭の支えをどう広げていくか。その両方があってこそ、介護は現実のものとして機能していくように思います。
国が違っても、高齢化の中で直面する悩みにはどこか共通するものがあります。
だからこそ、外の動きから学べることも少なくなさそうです。
▼ 現場での関わり方のヒントとして
「きょうの会話のタネ」も毎日更新しています。
